●ビデオアクト第6回上映会の報告 本田孝義

  作品は人に見せて成長する

 去る、6月10日、飯田橋のセントラルプラザ10階会議室にて、ビデオアクトの第6回上映会が行われました。上映会で気になるのは、「本当に人が来るかな」という素朴な心配だったりするのですが、いざ上映が始まる頃には、30名ほどの人が集まってくれた。特に今回は、若い女性が多く、今までの上映会とは雰囲気が違っておりました。

  

 今回は、女性映像作家の二人を取り上げました。一人は、宮原美佳さん。もう一人は山本裕子さん(写真上)。上映は宮原さんの『ミエナイセン』(25分)からスタート。「男とは?女とは?」という疑問をストレートに家族にぶつけているインタビューが続く。なかでもおもしろいのは、宮原さんのお姉さんとお兄さんの答え。両親の育て方なのか、環境なのか、同じ屋根の下で暮らしたとは思えないほど大きな隔たり。そして、後半は、こうした家族のインタビューを見た人達の感想が続き、ミエナイセンを巡って作品が自己増殖している様子がユニーク。

 次に、山本裕子さんの『ゆらゆら』『擬似恋愛』『からっぽ』(いずれも7分)を連続上映。自己の摂食障害と向き合い、しんどい様を皮膚感覚とでも言えるような印象的な映像を重ねて描いていく。上映後のトークでも話題になったが、映像を通して自らの摂食障害に向き合ったことで、しんどい状況を相対化し、何かが変わっていく様子がうかがえる。

 上映後、制作者を交えたトーク。ビデオアクトの上映会のおもしろさは、なんと言っても、制作者と率直に話ができること。今回、あいにく宮原さんは参加できなかったので、話題は山本さんに集中。「なぜこういう作品を作ったのか」から始まり、山本さんを知る友人たちの発言も。何ら飾ることなく、自分のことを語ってしまえるのも作品を作ったおかげかもしれない。本人は「最初の2作品は人に見せるつもりじゃなかった」と語っていたが、それが今やビデオも販売されているのだから、なかなかどうして。作品は人に見せて成長するということをつくづく思ったりした。

 上映後、いつものように飲み会へ。いつものように、と言いながら、いつもと違った雰囲気で、「ああ、上映会をやってよかった」と思える一時でありました。

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