●VIDEO ACT!第8回上映会報告

 どうしても訴えたいという思い

 「原子力空母がやってくる!?」などを上映

本田孝義

 10月24日(火)午後6時半より、飯田橋セントラルプラザ10階会議室にて、8回目となるVIDEO ACT!上映会が行われました。

 今回は、題して「原子力空母がやってくる!?」。

 少々どぎつい上映会の名前だったせいか、今回の参加者は約15名ほどで、前回に比べると大幅ダウン。やはり上映会は人がいないとなあ、という一抹の寂しさはあったものの、上映作品は充実していた。

 まず、この日緊急特別上映があった。石原慎太郎東京都知事の「三国人」発言をきっかけに、辛淑玉さんらによって結成された「石原やめろ!ネットワーク」が制作した、『石原都知事の暴言にNO!−石原氏はなぜ都知事に不適格なのか』という30分の作品を上映した。まだできたてホヤホヤだとか。辛淑玉さんらの記者会見から始まり、都知事あてに質問書を手渡すシーンが生々しい。官僚のすっとぼけた対応と、冷静にやりあう辛淑玉さんの姿が好対照。その後、ビデオはテレビでの石原慎太郎のとんちんかんな言い訳に、字幕で突っ込みを入れながら、快調に進む。テレビの映像を「引用」しながら、作品が成立することを見せ付けられた思いだ。

 さて、前座が終わったところで、続いて『あなたのまわりに周辺事態!?』(25分)の上映。昨年のいわゆる「周辺事態法」成立時に緊急に制作され、VIDEO ACT!配給作品の中でも密かに売れているビデオだ。国会議員会館前の緊迫した様子から、周辺事態法ができれば、空・海がどうなるのか、具体的に現場の人々の声をすくい上げている。とかく、抽象的な議論になりがちだった「周辺事態法」であるが、現場で直面する人々の危惧・戸惑いは、もっと多くの人が知っていてよいはずだ。丁寧な取材とも相まって、周辺事態法の実態が浮かび上がってくる。

 そしてこの日の主役『原子力空母 母港の危険性』(27分)の上映。この作品は、米軍横須賀基地を原子力空母の母港にしようとしている計画に危機感を感じた市民たちが、じっくり作った作品だ。まさに誰でも作品が作れるようになった現在ならではのアクティブな作品だともいえ、VIDEO ACT!上映会らしい作品でもあるだろう。軍港を取材するのはさすがに難しいが、なんとか軍港を写そうという執念のようなものも感じられる。また、新聞記事なども丁寧に取り上げ、「海の原発」とも言える、原子力空母の危険性、そして、その原子力空母が恒常的に横須賀基地に出入りする危険性を切々と訴えている。確かに、いかにも映像の“プロ”が作った(と思われる)前2作に比べると、稚拙な点があるかもしれないが、「どうしてもこれを訴えたい!」という熱い気持ちが伝わり、作品作りの原点を新鮮に思い出すことも出来た。

 上映後には、この作品でナレーションも担当している「市民の会」の筧 璃恵子さんが加わってくださり、カメラを買うことから始まり、けんけんがくがく皆で言いながら、作品をまとめていった様子をうかがうことが出来た。また、会場からの内容についての意見についても、真剣に聞いておられた姿が印象的だった。「市民の会」は、出張上映を今後も行っていきたいらしく、こうした上映会も、まだまだあまり行っておらず、そういう意味でもVIDEO ACT!上映会が、少し刺激になったようだった。これで、もう少し人が多ければ・・・とも思うが、人を集める大変さも含めて、今後の展開の参考にしてもらえればとも思う、今日この頃です。

 

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