VIDEO ACT!/PMN(民衆のメディア連絡会) 合同企画


STOP! 戦争
9.11以降、ネットは何を伝えたか?

報告ページ


(以下の文章は、PMNメーリングリストに翌朝掲載されたものを、投稿した今井
恭平さんにご了承いただき事実関係のみ若干修正したものです)


今井恭平です。昨日の、ビデオアクトとの共同企画、ほんとに久しぶりのPMNの
例会にもなったわけですが、参加してきました。
参加人数は約30名。9−11と自主メディアというテーマとのかねあいも含め
て、この人数が少ないと考えるか、そこそこと考えるかは二次会の席でも、必ず
しも意見が一致しなかったのですが、ぼくはもう少し集まってもいいかな、とい
う気はしました。
ただ、PMNのいつものメンバーばかり、というのとは違って、初めてお見かけす
る顔もかなりありました。パネラーが3名で、そのうち2名はPMNやビデオアク
トとは関係ない方でしたから、そのパネラーの関係で、ふだんとは違うメンバー
が集まったのかもしれません。ということは逆にいうと、PMNやビデオアクトの
いつものメンバーの集まりがかなり悪かったということでしょうか。

9−11直後に立ち上がった市民運動系の「戦争にもテロにも反対市民行動」を
サポートしながら反戦平和アクションのサイトを運営してきた米沢泉美さん。ユ
ビキタスマンカワイさんのユニークなサイト。そして小林アツシさんのビデオア
クト反戦プロジェクトの3つのサイトが紹介され、作者それぞれから、いきさつ
や技術面も含めたコメントの後、わりあい討論の時間がじっくりとられていまし
たが、その割には、どうやったらできるか、とか金銭面とかの質問が比較的多く
て、中身に立ち入った論議、ことに自主メディアが戦争に対して何ができたか、
できなかったか、というところに入った論議がもう一つだったようにも思います。
その理由の一つは、これまでこの3つのサイトさえ、連携があったわけでもなく、
個々にネット上で思い思いのやり方と考えでやってきた。今回の企画で全体を何
かくくって総括するというような視点を提示する必要もないけれど、何か通底す
るものや、メディアとしての可能性について共通に考え得るテーマが見つかるま
でには一回では無理だったのかな、今後も何か継続していければ共通項や相違も
もっとはっきりしてくるのかな、という気はしました。
討論の最後のほうになって、ちょっとインディメディアの話などが出かけたので
すが、僕自身もインディメディアは気にはなりつつも、たんにときどきのぞいて、
メインストリームメディアが報道しないニューヨークの反戦デモの写真を見てい
た程度で、世界各地におそらく自主的にたちあがったインディメディアが運動体
としてどんなことをしていたのか、あるいはメディアとしての新しい可能性を提
示し得ているのかということまで考えるほどにはちゃんと把握していなかったこ
ともあり、9−11以降、ブッシュの戦争政策に対抗しながら生まれてきた抵抗
勢力(この言葉は日本ではあまりいい意味で使われないけど)の状況や傾向の中
で日本の自主メディアの位置を考えてみるという視点なども、今後は必要になっ
てきそうな気もしました。
また、ネットで何かできたか、ということは同時に、リアルワールド(ネットも
リアルワールドの一つにすぎず、こういう区分けは無意味だという意見ももちろ
んありますが)で何がどう変わったか変わりつつあるか、という認識と切り離せ
ない。1回のイベントだけでは無理は承知でないものねだりをすれば、そういう
ことも言えると思います。とはいえ、こうしたことはすべて、このイベントが企
画され、実行されたおかげで問題意識としても形が見えてきた部分もあり、こう
した企画のおもしろさや意味が明確になったと思います。

僕としては、ユビキタスマンカワイさんの作品(ある意味ではネットアートの一
つでもあると思った。ご本人も自分の方法論を「俳句」とよばれていたけれど。
そういえば9−11をテーマにしたネットアートのサイトもどこかにありました。
ちょっと技術面でいまいちだったり、おもしろみはいまいちでしたが)の方法論
の直截さがいたく気に入りました。
彼は、9−11の現場映像が放映されているときに、テレビの全チャンネルの映
像をそのままネットに同時に貼り付けるということをやりました。
また、翌日、出勤する途中で100名ほどの人たちに短いインタビューを試み、
それを無編集でネットにアップ。この無編集というのが、彼の方法論の核になっ
ているのですが、ある意味で、土屋豊さんの「天皇の政治責任をどう思いますか」
と似た方法論だと思います。
これが、9−11という出来事の多面性、あるいはある一つの共通体験に対する
人々の多面性という視点をきわめて説得力を持って(なぜなら、説得しようなど
としていないから)提示してしまっていることにとてもおもしろさを感じました。
彼が使用しているのが、撮影するとそのままストリーム用データになってしまう
(エンコードの必要がない)というカメラで、撮影したらそのままアップロード
すればよい、というすごく簡単なもの。このカメラ、すでに生産中止になってい
るそうで、あまり人気のない機種だったんですね。シャープの製品で、そういえ
ば僕も発売されたときカタログか雑誌で見て、MPEG4カメラなんて、目の付
け所はシャープらしいな、という気はしつつ、これは使い物にはならないだろう
と勝手に思いこんで、気にしていなかった製品です。でも、面白い才能と結びつ
くと、こういうへんてこな機器のユニークさは、とっても面白いものを生むのだ
な、と改めて感じました。

昨日の集会の中で、集会のお知らせはするが、その後の報告が全然ネットにのら
ない、という指摘が松原さんからされ、それに対して、下村さんからフォーカス
方式で、写真一枚はりつけて、ごくかんたんなコメントをつけるだけでいいから、
とにかくすぐにアップすれば、というコメントがありました。
てなわけで、僕はカメラのかわりに、自分が思いついたままのレポートを、いま
仕事にいく途中に書いてます。文章を推敲しようとか、論旨をまとめようとか考
えずに、とにかく頭から感じたこと、思ったことを書いたものをそのままアップ
することにします。読みづらかったり分かりづらかったりするかもしれませんが、
報告が1ヶ月たっても出ないというよりは、少しはましかな、という感じで、読
んでみてください。


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