第30回
VIDEO ACT! 上映会

〜 米軍が与える民主主義 〜

上映会報告


『ファルージャ 2004年4月』


報告文:土屋豊

 8月22日、ちょうど30回目となるビデオアクト上映会が飯田橋の
ボランティアセンターで行われました。今回は、「米軍が与える民主主
義」というタイトルで、『ファルージャ2004年4月』(監督:土井
敏邦/2005年)という作品を上映しました。来場者は約30名で、
初めてこのビデオアクト上映会に参加する方も多かったようです。また、
劇場公開を控えるドキュメンタリー映画のチラシを折り込み用に持参す
る方も何名かいたりして、この上映会もある程度、定着したなぁと実感
しました。

 さて、作品ですが、テロップの説明が多く、多少疲れる感じはありま
したが、マスメディアの報道ではなかなか伝わって来ない、現地イラク・
ファルージャのリアルな姿を映し出した労作でした。そのリアルな姿と
は、作品の前半部分に出て来る現地イラク人男性が「私が見たものは、
アメリカ軍によるイラク住民の殺戮である」と、端的に表現していまし
た。
 作品は、彼の言う「アメリカ軍によるイラク住民の殺戮」の現場をリ
アルな映像と証言で追い続けます。ブロックに染み付いた血の跡、壁に
貼り付いた頭皮付きの髪の毛…その丹念な取材は、アメリカ軍がファル
ージャの一般市民を、文字どおりバラバラに、肉片にしてしまったこと
を、観る者に突き付けてきました。
 上映後は、ジャーナリストの村上和巳さんをゲストに迎え、一時間弱
のディスカッションが行われました。村上さんは、この作品の監督であ
る土井さんとほぼ同時期にファルージャを取材されていたとのことで、
現地の事情に非常に詳しく、こちらもマスメディア情報だけでは伝わっ
て来ない貴重なお話を聞くことが出来ました。
 特に印象に残ったのは、現地ではよく米軍兵士に日本語で話し掛けら
れるというエピソードでした。座間のキャンプにいた米兵がイラクに派
兵されて、日本人を見かけると日本語で声を掛けて来るというのです。
私は、まさに日本はアメリカの前線基地であり、事実上、間接的にでは
なく、直接的にイラク侵略に参加しているということを実感させられま
した。勿論、日本もイラクに派兵しているわけですが、こちらのエピソ
ードの方に、妙にリアルに侵略への加担を感じてしまうのは、イラクに
派兵された自衛隊の「平和」的な活動を伝える国内のメディア報道に影
響されているからかもしれません。
 会場からの質問や意見も活発で、ヒズボラとイラクのシーア派との関
係や、現地のメディア事情など滅多に聞けない内容ばかりで、非常に興
味深かったです。

 今回、監督の土井敏邦さんは、パレスチナで現地取材中とのことで、
残念ながらお越し頂くことが出来ませんでした。次に土井さんが私たち
に突き付けるのは、レバノンの殺戮現場かもしれませんが、私たちはそ
れを受け止め、自分たちの足元を見つめるべきでしょう。

※『ファルージャ2004年4月』は、
http://www.videoact.jp/shop/shop.cgi?bunrui=all&group=35&keyword=
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