第40回
VIDEO ACT! 上映会

「君が代」斉唱!立たないとクビ?〜

上映会報告


  

報告文:小林アツシ

  第40回を迎えたビデオアクト上映会はビデオプレスの『君が代不起立』を上映した。
スタッフがこの作品を選んだのにはわけがある。この作品の中でも中心的に扱われている教員の根津公子さんに対する「処分」が28日にも決定されようとしているからだ。つまり最悪の場合「クビ」にされそうなのだ。
そしてその理由は「君が代斉唱の時に起立して歌わなかったから」というものだ。

この作品『君が代不起立』では、根津さん、河原井さんをはじめ「君が代斉唱の時に起立して歌え」という強制に従わず良心の自由を貫いてきた人達の足取りを丹念な取材により紹介。ビデオプレスの佐々木有美、松原明をはじめ、ビデオ作家の馬場朋子、そしてさまざまな人が長期に渡って撮り続けた素材が収録されている。

思い出してみると、「国旗国歌法」が国会で成立した1999年は、「新ガイドライン関連法(周辺事態法など)」、「盗聴法」など問題のある法律が次々に成立した年だった。
いわゆる「自自公」という枠組みにより、公明党が参加する連立与党でどんな悪法でも通してしまう時代の始まりだった。
(この作品では、その前の1989年に「教育指導要領」が出された時からの歴史を丁寧に追っている。)
その後、東京都知事が石原慎太郎に替わり、2003年、東京都教育委員会が「校長の職務命令に従わない教職員は服務上の責任を問われることを周知すべき」という通達を出した。(いわゆる「10・23通達」)
そして2004年には、卒業式が始まる前に保護者たちに週刊誌のコピーを配ったことが「威力業務妨害」とされたことがあった。

マスコミで報道され、私がすぐに思い出すことができるのはこうした断片的な出来事だけだ。しかし、マスコミでは大きく報道されない動きを丁寧に追い続けるたこの作品を見ると、自分が断片的にしか知らないでいた間に、時代がどんどん悪くなってしまっていたのをあらためて感じさせられる。
この作品では、「停職」という処分を受け学校で生徒に授業ができなくなった根津さんが、それでも「出勤」し続け、学校の前で訴える姿が描かれている。強制にひるまないその姿には驚きを持つが、実はビデオカメラが撮影していた日だけではなく、停職期間中、根津さんは毎日、それを続けていたのだ。

処分をさせないために連日、行なわれている行動で忙しい中、上映会にかけつけてくれた根津さんによると、ここ数年で保護者や生徒たちの根津さんに対する態度が冷たくなってきたという。もちろん中にはそうじゃない人もいるが、長年続けている人はそうした変化を肌で感じていることだろう。ひとつの強制が入ることによって社会がどんどん変わり、強制に従わない者を「非国民」に仕立て上げていく。

現在、東京都教育委員会に根津さんの処分をさせないための取り組みが行なわれている。
「解雇をさせない会」 http://homepage2.nifty.com/kaikosasenaikai/
「解雇をさせない会」ブログ http://kaikosasenaikai.cocolog-nifty.com/
都教委包囲ネット http://kenken.cscblog.jp/

ビデオプレス『君が代不起立』のページ
http://vpress.la.coocan.jp/kimi.html

動画:根津公子さん「不当な処分しないで」〜3/19都教委要請行動
http://video.labornetjp.org/Members/akira/videos/0319nezu.wmv/view

 

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