ビデオアクト第三回上映会

衝撃の「北朝鮮」の映像を見て

「インサイド・ノースコリア」

  6月28日(月)午後6時半より、東京・九段社会教育会館にて第3回「ビデオアクト!」上映会が開かれ38名が参加した。今回は「北朝鮮の実像を見る」というタイトルでRENK制作の『インサイド・ノースコリア―北朝鮮 飢餓の実像』を上映し、講師に制作者の李英和さん(RENK事務局長・関西大学助教授・下写真)

を招き、講演とディスカッションをおこなった。

 最初にビデオアクト代表の土屋豊さんから、ビデオアクトと上映会について目的や意義を説明した。次に最近テレビで放映された中朝国境地帯の難民家族の取材映像を資料として上映した。

 李英和さんからは「北朝鮮では子どもたちはすぐ頭を丸狩りにされてしまう」「撮影された都市は工業都市のウォンサンである」等、ビデオ上映にあたって簡単に説明を受けた。

 ビデオは闇市場で隠し撮りされたもので、子どもたちがお腹をすかして呆然としていたり、うずくまっている様子を写していた。物が豊富にある市場の様子は飢えた子たちと対照的な光景であった。上映後は李英和さんの講演を受けた。

 李さんは、北朝鮮の飢餓のすさまじさとして200万〜300万の人々が亡くなり、10人に一人の割合で死んでいる、と話し「しかし、正確な数字はわからない」とも話した。そして、飢餓の要因として冷戦後の国際環境や天候不順もあるが、主因として人災をあげて、独裁体制や指導者の問題(人気とりのために軍や支配層に食糧を多く配分したことによる、供給のアンバランス)を指摘した。そして、飢餓が継続していること、中国に越境してゆく難民が後を絶たない状況を自分たちが食糧支援をしている運動とからめて、難民として認定されていないことや国際社会がキチンとモニタリングせずに食糧援助をすることの問題も指摘し、アフリカなどでの食糧援助の教訓として、受け身としての構造を維持をつくるのではなく、自立して食べていける環境づくりの必要性を訴えた。

 討論では、日本ではそれほど反響がなかったがフランス、ドイツではすごく取りあげられたこと、書籍や小集会を通じてビデオを約3千本売っていること、英語版もつくったが売れないこと、潜入者(安哲さん)には一ヶ月ほど訓練して、ピンホールカメラでの隠し撮りをマスターさせたこと等、ビデオに関する質問に答えた。

 また、個々に支援するのではなく難民支援団体が協力して国境沿いの中国に支援センターを開設できないのか、プロパガンダとして制作したというが作品としてそれはあまり成功していないのではないか、見せ方を工夫したほうが良いのではと意見も活発だった。在日の参加者はもちろん、在日の新聞「統一日報」が取材にきたり、約3分の2の人が初参加だったり多彩であった。

(安齋徹雄)

 


ビデオアクト民衆のメディア連絡会

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