ビデオアクティビズムは世界を変える!

新宿ロフトプラスワンで初イベント

100名が集まり超満員・映像と熱気とビールと

 8月18日、新宿ロフトプラスワンで行われたビデオアクトのイベント「ビデオアクティビズムが世界を変える!」は、およそ 100人の入りで盛況だった。

 午後 7時から、ビデオアクトに参加している作品群を紹介するプロモーションビデオを流した。その間に客席が続々埋まり、開始前に否が応でも期待感が高まっていった。7時半に店からロフトプラスワンの説明があり、居酒屋なので、たくさん注文するようにとのお達しに続いて、第一部司会の木村愛二さんが登壇した。木村さんはまず、民衆のメディアとしてのビデオ活用の位置づけとこれまでの歩みをビデオを使いながら報告した(訪米直後のホヤホヤの映像でペーパータイガー事務所の説明、おみやげTシャツセール、市民メディアの活用など)。

 第一部では、ビデオアクティビストたちが、新作ビデオを交えて10分ずつ報告した。トップはドロップアウトTVの遠藤大輔さん。過去の作品だが「新宿路上TV」の映像を流した。そして野宿者人権資料センターの飯田さんが、自分が制作したホームレス問題のMXニュースの映像を流し、現在の活動を報告した。ビデオプレスの佐々木有美さんは「背面監視」「組合づくり」の 2作品を紹介、それぞれ 5分にまとめたものを見せて、労働現場の闘争が健在であることを示した。本田孝義さんは新宿区戸山にある旧予研のバイオ汚染反対運動にかかわる科学者を描いた「科学者として」の紹介、今後の上映予定を案内した。

 

 小林アツシさんは「盗聴法ダイジェスト」のビデオでこの間の反対運動の記録を見せた。客席からは国会からインターネットで情報発信した今井さんより、説明を受けた。飛び入り参加のコロンビアのへクトールさんは、コソボ取材のスタッフ募集をよびかけた。小川町シネクラブの新田進さんからは9月に上映される「沖縄・基地案内」のビデオでこれまでの沖縄のたたかいを紹介した。今野由己さんは「つるヘンリー」(高峰剛監督)の宣伝をした。商業映画ながらデジタルビデオで撮影され、市民プロデューサーが動くユニークなスタイルだ。一部の最後は土屋豊さんの話題作「新しい神様」の予告編。主人公である雨宮処凛さん(下の写真)も登壇し、ユニークな語りで会場を沸かせた。

 第 2部は、ディスカッション編。司会は松原明さんに代わり、デビット・ディヒーリさん、土屋豊さんが登壇した。ディヒーリさんは映像を流しながら、ビデオによる自由な表現の可能性を示した。

 ディスカッションでは、まず映画批評家の木下昌明さんから、ビデオの登場によって映像が身近なものになってきたことのプラス面と、映像表現・技術の稚拙さを指摘する発言があった。それを皮切りに、従来の映画文法とビデオ表現の違いを指摘する声や、作品の手法と思想的な主題の問題とは別次元で考えることが重要ではないかとの発言もあった。また、山形ドキュメンタリー映画祭の藤岡朝子さんからは、ビデオによる応募作品が急増してきたとのコメントが、また「ファザーレス」の茂野監督や「A」の森達也さんからも、ビデオ表現に関する発言が続いた。

 

 初参加の観客からは、「新鮮だった」「JRの現場の映像は初めて知って驚いた」「言いたいことを持っている人が多い」等々の発言。盗聴法の報道ビデオに関しては、一般のマスコミの主張とあまり変わらないのでは、という意見も。やはり喉を潤すと口のすべりが良くなるようで、11時の終了まで客席はヒートアップしていった。いささかアナーキー的で混沌とした雰囲気ではあったが、終電後も店での歓談は続いていった(?)のである。

 

 この日は、ビデオアクティビズムを媒介に、たくさんの交流ができた。知らない人がたくさんいたが、どこかでつながっているのだろう。そのつながりと出会いを求めて、またいつか開催したいと思う。                     (安齋徹雄)

 


ビデオアクト民衆のメディア連絡会

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